「JavaScript」と一致するもの

connect-prerendererが一応完成

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AngularJSのマイルストーンにserver-side prerenderingというのがあるのですが、当分できそうにないので自分で作ってしまっています。

https://github.com/dai-shi/connect-prerenderer

express.jsのmiddlewareで使うことを想定していますが、express.jsには依存しないようにしたので、connect-prerendererです。expressとconnectの違いは、他のブログなどでも説明されていることでしょう。

何をやっているかを一言で言うと、サーバ側でjsdomを使ってJavaScriptを走らせて、レンダリング後のHTMLページをクライアントに返すというものです。

基本的なところはしばらく前にできていて、簡単なテストケースは動いていたのですが、AngularJSを動かすのがなかなか大変でした。結局、angular.jsのソースに手を入れることになりました。

AngularJSを使った簡単なテストケースも動いて、満足です。 もってきてすぐ使えるようなライブラリではないですが、たぶん世界初の取り組みでしょう。

あとははAngulaJS側でもっとうまく取り込んでもらわないとつらいところです。今は決めうち(ng-repeat="..."はOKだが、class="ng-repeat:..."は動かないとか)でやっている部分があるため。

あまり説明できずに意味不明かと思いますが、これにて。

JavaScriptのお話です。node.jsに限らない話だと思いますが、node.jsでの動作を説明します。

一言で言うと、"g"オプションをつけたRegExpのtest()の呼び出しはループ(?)します。

説明するよりも、実際の動きを見てみましょう。

% node
> re = new RegExp('xyz', 'g');
/xyz/g
> s = 'aaaxyzbbbxyz';
'aaaxyzbbbxyz'
> re.test(s)
true
> re.lastIndex
6
> re.test(s)
true
> re.lastIndex
12
> re.test(s)
false
> re.lastIndex
0
> re.test(s)
true
> re.lastIndex
6

という感じで、re.lastIndexがマッチを開始するインデックスを保持しているようです。で、最後まで行ったら初めに戻ると。

"g"オプションをつけなければこんなことにはならず、lastIndexも常に0のままです。


ついでに、RegExp.test()とRegExp.exec()とString.match()とString.search()のベンチマークもしておきました。

一つは、node.js用。
https://gist.github.com/dai-shi/5169296

もう一つは、ブラウザ用。自分で作ろうかと思ったら、既にありました。
http://jsperf.com/regex-test-or-exec-or-string-search-or-match

やはり、正規表現のマッチを確認するだけなら、RegExp.test()が一番よさそうですね。

ちょっと面白い結果だったのはFirefoxのケースで、RegExp.test()とRegExp.exec()の速さがほとんど変わりませんでした。つまり、test()の内部でexec()を呼び出しちゃってる感じです。Chromeとnode.jsでは(どちらもv8だけど)差が出ているので、FirefoxのJavaScriptエンジンは改善の余地があるということでしょう。

前から思っていましたが、Chromeの正規表現の処理は速いですねぇ。Firefoxとは比べものにならないです。